
ともいってすっごくいいともいます
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今日も今日とて、同期で新人のはずの友沢亮と年齢だけなら4つも上のカイザース大エース様が言い争いをしている。内容はどっちが勝利に貢献できたかというお決まりのもので、二人が同時に出場した試合の後はほとんど恒例になっていた。よくもまあ飽きもせず似たようなやり取りを続けられるなあと感心すらする。
オレはそのやりとりを聞き流しつつもなんとはなしに二人を眺めていた。もうじき一軍と二軍の間でふらふらしている先輩(オレはなぜかこの先輩に親近感を抱いている)が来てふたりともすごかったじゃないかもうそのへんにしておけよとかなんとかいいながら適当に言い争いを納めてくれる。いつもの流れだ。だが今日は珍しく、矛先がこちらに向かった。
「なあ、オレの方が活躍したよな?」
「えっ」
友沢に振りかえられて、オレは動揺した。
面食らったのはいきなり話しかけられたのもあるが、友沢のその笑顔にだった。今まで見たこともない満面の笑みだ。
(友沢亮は、こんな風に笑う男であったか)
しばし呆然としていると「どう考えてもボクの方が活躍しただろ」と普段めったに話しかけられないエース様からのお声掛けがあったのでオレはますます動揺し、いやあ二人とも大活躍でしたよというところをいやっいやっふたりとも……いやああの、などとテキストだけ読むと怪しい感じのセリフを言い放ってしまった。怪訝そうな二人の目線にさらされる。言葉に詰まるオレ。
オレでは話にならないと感じたのか、友沢と猪狩さんはお互い顔を見合わせると 勝負だ!勝負だよ! と言いあいながらばたばたとロッカールームを出て、おそらく練習場へ向かっていった。いつもあの二人を諌めてくれる先輩の偉大さを思い知りながら、オレはふうとため息をついてベンチに腰掛ける。なにやら疲れた。
誰もいなくなったロッカールームは静かだった。
なんとなく先ほどの、友沢の笑顔を思い出した。
あんな無邪気に笑うところをオレはおそらく初めて見た。
高校時代の時の、友沢の笑った顔と言えば、口角を僅かにあげたニヒルな笑みや、眉尻を下げて困ったように笑うといったものだったはずだ。笑顔だけではない。怒った顔も、悔しそうな顔も、調子にのったような嫌みな顔も、そういえば最近見るようになったと思う。感情をあらわにすることが増えた。以前の友沢では考えられないことだ。
友沢といえばポーカーフェイス。
クールで、面倒見が良くて、常に他人とは一線を引いて、大人びていて。
友沢はそんな風な奴のはずだったのに。カイザースに入団してからの友沢はまるで子供のようだった。ギリギリでもぐりこめたオレとは違って友沢は即戦力、しばらく一軍と二軍で離れていて、久しぶりに顔を合わせたらなんだか人がかわっていて、おまけに今日の笑顔だ。無邪気で、ひどく幼く見えて、オレは動揺したんだ。
友沢は。友沢亮は。
「友沢、同い年なんだよな……」
あれは幼いのではなくて年相応なのだ、と、オレは思い直した。
両親の庇護のもとぬくぬくと育ってきたオレとは違って、友沢は、高校生だというのにすでに一家の大黒柱だった。失踪した父と入院した母に代わって友沢が弟妹の面倒を見、汗水流して生活費を稼ぎ、経済を回し、料理をし、時には父になり、母になり、オレがこたつでゲームなんかしている間に世の大人たちとたった一人で対等に渡り合ってきたのだ。
相当なプレッシャーではなかったか。笑えという方が無理だった。まだ15かそこらで友沢は、守られるべき子供から一気に親に、大人にならなくてはいけなかった。弟妹を背に、守る側に立たなくてはいけなかった。
「くそ」
ガタンと乱暴にドアを開けて、噂(オレの脳内で)の友沢が戻ってきた。荒れているところをみるとどうやら猪狩さんとの勝負に負けたらしい。
友沢は苛立ちを隠しもせず自分のロッカーに近寄ると、これまた乱暴にカギを開けて着替えを始めた。
「どうだった」
オレの問いに友沢はフンと鼻を鳴らして答えた。ハハハと笑ったら友沢に睨まれた。
「オレ、あの人嫌いだし。胸糞悪い」
「それ昔から言ってるよな」
「昔から嫌いなんだよ」
ムキになるなよ、といったところで満足げな表情の猪狩さんがロッカールームに入ってきた。友沢とは違って猪狩さんは優雅にドアを開き、妖精でも従わせているかのようにふわりと登場した。
オレも友沢も猪狩さんに注目した。半裸の友沢を見て一瞬眉をひそめた後、猪狩さんはオレのほうに視線を向けた。
「キミまだいたのか。二人で何を話してたんだい?」
首をかしげて聞いてくるエース様に向かって、友沢はニヤリと笑った。
「猪狩さんの悪口」
「な、なんだって!」
友沢も対外だがすぐ挑発に乗る猪狩さんもどうかなあと思う。二人はじゃれあいのような攻防戦を繰り広げながらまた言い争いを始めた。飽きもせずよくやるよと思ったけれどこれが二人のコミュニケーションなんだな。
友沢の苦労は学生時代に身にしみて分かってはいたけれど、改めてあの頃の友沢の異常さを認識する。プロになって入院費を払い終え、母が退院し父が戻ってきて、ようやく友沢は年相応の表情が出せるようになったんだろう。特にこの、猪狩さんの前でそれが顕著なのは気のせいではないはずだ。(それが何故かと言うのはプライベートな問題だからあとで追及するとして)、多少ひねくれていても、素直な気持ちをありのままぶつけられる。それは甘えているのと同義ではないのか。
あの友沢が。
微笑ましいではないか。
きっと今ならあの先輩のように二人を上手に宥められる、そう思ったけれどあえて放置して、しばらく二人のやりとりを見ていたい。そんな気分だった。
「まったく、キミはほんっとうに口が減らないな!」
「えー、どっちがです?」
あ、また笑ってる。よかったなあ、友沢。
(そうして「関係ない顔してるけどキミも同罪だからな」と、オレも猪狩さんに怒られるのだった!)
(05.笑顔)
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10の友沢が守さんに生き生きとケンカ吹っかけてるのがかわいくてかわいくて
守さんにいっぱい甘えたらいいよ!
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うわああああああああああん!
よかったよかったよ友沢…もうね、きみはもう何してもいいんだよ、楽しいことがあったら笑っていいし悲しいことがあったら泣いていいんだよ
守さんと出会うべくしてカイザースに入ったんだろうなって運命だったんだなって
心の底からつよくつよく思いました。ほんとうによかったね友沢
というか彼はかの有名な友沢と三遊間を守るであろう藤原くんですね?
わたしが嫉妬しまくった藤原くんですね?^▽^
藤原くんwwwww
そうですね試験に落ちまくったり監督からは何度も注意勧告されるけど、肝心な時にはしっかり1軍にいる藤原くんです!やるぅ!
高校時代のチームメイトがみたらカイザースの友沢って別人みたくうつるんだろうな~と思ったらもうかわいくてかわいくて
あれが守さんに対してだけだからまた萌える……守さんも主人公相手のときより子供っぽいような気がしますね?友猪はね~ほんとミラクルロマンスですよねえ ハァン